今回の依頼は、新聞屋さんの紙分け台。
折り込み広告を挟んで配達地域別に積み上げていく。
昼間は大して使わないけど、毎朝に結構な面積がいる。
逆に、毎朝稼働している折り込み広告用の機械。
昼間は真ん中に置くと邪魔で仕方ない。
と言うことで、天板を折り畳み式に制作する。
問題は重量。相当重いものが乗せられる。


天板の折り曲げ部分は頑丈な丁番でOKだが、問題は支え方。
出来れば脚のようなもので床と設置しているものが望ましいけど、
その脚の置き場所が別に必要になる。

で、考え付いたのがキャスター。
巾木の部分と天板の真下は、まず使わない空洞となっている。
そこへ脚部分をすべり込ませてみた。


これで強度も心配ないし、意外と出し入れの手間もかからない。
で、こんな感じに収まった。


この新聞屋さんの店舗からの制作依頼も、めっぽう減ってしまった。
やはり、ネット社会での新聞離れは、かなりの打撃のようだ。
思えば、新聞店舗とのご縁は、神戸の震災から。
なんでも100件近くの販売店が震災の影響を受けて、崩壊したそうな。
本格的に現地に赴いたのは、震災後約1年だった。
当時、飯を食うところも復旧できていなかったが、建築現場と思われる場所には、お弁当の販売カーがやってきて、比較的低価格で販売されていたので、まったく困らなかった。
焼失した商店街にも、プレハブやコンテナの店舗が営業されていて、お世辞にも綺麗ではなかったが、復興の意気込みというか、意欲というか、バンバン伝わってきて、現場へ行くたびに元気をもらって帰ってきたことが記憶に残っている。
東北も、早く復興すればいいな。